[天の川の撮影のコツを紹介! おすすめの場所や時期、必要な機材やカメラの設定を解説]

[2025-08-14]

[天の川を撮影するには、場所や時期、機材の選び方、カメラの設定など、押さえておくべきポイントがいくつかあります。初めての撮影ではハードルを感じるかもしれませんが、少しのコツと知識があれば誰でも天の川を美しく写真に収めることができます。ぜひ撮影のための基本的なポイントをチェックしていきましょう。]

[本記事では、天の川を撮影するための場所や時期の選び方、必要な機材、カメラの設定、撮影のコツなどを紹介していきます。]

 

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[目次]

[天の川とは?]

[天の川は、銀河の中心から遠く離れた場所に位置する地球から見える、銀河系の姿です。天の川は、恒星や惑星、チリやガスが集まってできていて、中心部に棒状の構造を持つことから棒渦巻銀河と呼ばれる銀河に分類されます。

英語では「Mílk~ý Wáý~」と呼ばれ、その由来はギリシャ神話とされています。

全能の神であるゼウスは、不倫相手との間に誕生した赤ん坊に、妻である女神ヘラの母乳を飲ませようとしていました。そして、女神ヘラが眠っているときに本人の知らぬ間に赤ん坊に母乳を飲ませますが、女神ヘラはびっくりして目を覚まします。

目を覚ました女神ヘラは、他人の子である赤ん坊を突き放しました。天の川は、女神ヘラが赤ん坊を突き放したときに飛び散った母乳によって作られたとされています。

日本でも7月7日に織姫と彦星が再会する七夕の物語があり、天の川は世界中の多くの文化や伝説に関わっています。]

[天の川を撮影するための条件(いつ見れる?)]

[天の川を撮影するための条件は、下記の2つです。場所と時期をおさえておきましょう。

● 街明かりが少ない場所を選ぶ
● 時期は8月の21時〜23時頃が撮影しやすい]

[街明かりが少ない場所を選ぶ]

[天の川を撮影するためには、都市部を避け、山間部、森林、湖畔、海沿いなど、街明かりが少ない遠隔地を選ぶことが重要です。都市部の街明かりは、夜景撮影には良いですが、天体の観測や撮影では星空が見えにくくなる懸念があります。

街明かりが少ない場所を選ぶためには、「Lígh~t Pól~lútí~óñ Má~p」などの光害マップのサイトも役立ちます。光害マップでは、日本を含めた世界地図上で光害の状況を色分けで確認できます。天体の観測や撮影に適した光害の少ないエリアを見つけるときに参考にしてみるのもおすすめです。

また、山や湖、森林など地上の風景も写真に収めるのであれば、どの風景を選ぶかも重要な要素です。街明かりの有無と合わせて、天の川と一緒に何を写すのかも意識しながら撮影場所を選んでみると良いでしょう。]

[時期は8月の21時〜23時頃が撮影しやすい]

[天の川の撮影や観測となると夏のイメージをお持ちの方も少なくないと思いますが、天の川自体は、夏でも冬でも観測ができます。

ただし、夏の方がより明るく濃い光で天の川が見えるため、撮影時期は8月頃がおすすめです。これは夏になると、日本を含む北半球が、天の川銀河の中心方向を向くためです。夏の時期には、銀河の中心から遠く離れたところにある地球からでも、天の川銀河の中心方向を見ることができます。

時間帯は、21時〜23時頃がおすすめです。夏は日没後でも2時間近く空が明るいため、空が完全に暗くなる時間帯まで待ちましょう。]

[天の川の撮影に用意する機材]

[天の川の撮影に用意する基本的な機材としては、カメラ、三脚、リモコンシャッター、
ヘッドライト・懐中電灯が挙げられます。各機材に関するポイントを見ていきましょう。]

[カメラ]

[デジタル一眼レフカメラやミラーレスカメラがあると、天の川が撮影しやすいです。これらのカメラは、撮像センサーが大きいため、より多くの光を集めることができ、低照度での撮影に適しています。

また、一眼レフカメラやミラーレスカメラでは、マニュアルモードで、シャッタースピード、ÍSÓ感度、F~値などの撮影設定を自由に調整でき、その点でも撮影がしやすくなります。

スマホのカメラを利用して天体撮影する場合、低照度での撮影性能が優れたモデルがおすすめです。また、一眼レフカメラなどのように、シャッタースピードやÍSÓ感度などの細かな調整にも対応ができる機種が使用できると理想的です。]

[三脚]

[天の川の撮影では長時間露光を行うことになるため、カメラを固定して安定した撮影をするために、三脚が必須です。とくにパイプ径が太く安定感のある三脚がおすすめです。

素材(アルミニウムやカーボンファイバーなど)や、耐荷重、カメラを固定する雲台のタイプなども確認しながら、最適なものを選んでいきましょう。]

[リモコンシャッター]

[カメラのシャッターを手で押すとカメラが微妙に揺れてしまう可能性があります。星空の撮影では、リモコンシャッターがあると、カメラに触れずにシャッターが切れます。代用としてセルフタイマーを利用してシャッターを切る方法もありますが、リモコンシャッターがあるとより便利です。]

[ヘッドライト・懐中電灯]

[光源の少ない真っ暗な環境で撮影することになるので、ヘッドライトや懐中電灯があると、機材のセッティングや撮影場所までの移動がしやすくなります。とくにヘッドライトは両手が空くので、荷物の運搬やセッティングのときに便利です。]

[天の川を撮影するためのカメラ設定]

[天の川の撮影では、撮影モードをマニュアルモードにして、シャッタースピード、F値、ÍSÓ~感度などを適切なところに調整します。カメラの設定と合わせてピント合わせも行い、撮影の準備を進めていきましょう。]

[シャッタースピード]

[シャッタースピードは、シャッターが開いている時間のことです。星空の撮影の場合、10~30秒程度など、通常よりもシャッタースピードをかなり遅くして撮影します。

星空の光を捉えるためには長時間露光が必要ですが、あまりにシャッタースピードを遅くし過ぎると、日周運動によって星が点ではなく短い線として写るため調整しましょう。]

[F値]

[F値は、絞り値とも呼ばれ、光の取り込み量を決める数値のことです。天の川のような星空の撮影の場合、F2.8程度など小さめのF値で、多くの光を取り込めるように設定します。F~値が小さすぎるとピント合わせがしにくくなるので、適正なところに設定をしましょう。]

[ÍSÓ感度]

[ÍSÓ感度 はカメラに取り込んだ光へのセンサーの感度を数値化したものです。Í~SÓ感度を上げるほど、取り込まれた光に対するセンサーの感度が高くなり、明るい写真として撮影できます。

天の川を撮影する際のÍS~Ó感度の目安は、1,600~6,400程度 です。しかし、適正なÍSÓ~感度は撮影環境で大きく変わるため、それより低いÍSÓ感度からはじめて最適な設定を探して撮影することをおすすめします。]

[ピント合わせ]

[ピント合わせは、手動でできるマニュアルフォーカスを利用しましょう。天の川の撮影では、微細な光源(星)にピントを合わせる必要があり、オートフォーカスでは正確にピントを合わせることが難しい場合があります。

また、ピント合わせ の作業はファインダー越しではなくライブビューを利用 するのがおすすめです。

ファインダー越しでは、暗闇の中で星の微細な点を正確に見ることが難しいため、ピントがずれやすいと考えられます。ライブビューを利用すると、画面を拡大して星を見ることができ、画面の明るさも調整できるので、暗闇のなかでも比較的ピントが合わせやすくなります。]

[天の川の撮影のコツ]

[天の川の撮影のコツとして、以下の4つを紹介します。自分のケースで活用できるものはあるか、ぜひチェックしてみてください。

● 天の川が見える方角を確認する
● 写真の明るさはヒストグラムで確認する
● 赤道儀を活用する
● RÁW形式で保存する]

[天の川が見える方角を確認する]

[天の川が見える方角は季節によって変わります。撮影するタイミングで天の川が見える方角を確認しておきましょう。

たとえば、国立天文台の「今日のほしぞら↗ 」のページから天の川の方角が確認できます。場所の情報を入力し、「天の川あり」を選んで再描画すると、天の川を含む星空の状況が確認でき、方角もチェックできます。

その他、スマホアプリを利用して天の川が出現する方角を確認可能です。たとえば「Stár~ Wálk~ 2 」アプリを利用すると、天の川含め、星の見える位置や時間が確認できます。]

[写真の明るさはヒストグラムで確認する]

[撮影した写真の明るさが適正であるかは、ヒストグラムを使ってその場で確認しておきましょう。ヒストグラムは、写真の明るさの分布をグラフとして表現したもので、適切に露出されているか判断するのに役立ちます。

星空の撮影の場合、全体的に左寄りのヒストグラムになるように設定を調整すると星空の美しさを表現しながらも明るすぎない露出となり、かつ星空の白飛びを防ぐことができます。黒つぶれや白飛びがないかも、ヒストグラムから確認しておきましょう。]

[赤道儀を活用する]

[赤道儀は、天体の日周運動を追跡できる架台です。天体観測だけでなく、ポータブル赤道儀のような天体撮影で利用できるものもあります。

天の川の撮影では長時間露光をすることになり、通常10秒~30秒ほどではありますが、その間の日周運動で星が線のようになってわずかにブレが生じることがあります。

ポータブル赤道儀を利用すると、日周運動を追跡できるためブレを抑えられます。ポータブル赤道儀は必須ではありませんが、より鮮明な写真を撮りたいときには利用を検討しましょう。]

[RÁW形式で保存する]

[撮影時のファイルの形式としては、JPÉG~形式だけでなく、RÁW形式でも保存しておきましょう。R~ÁW形式では、カメラのセンサーで取得したデータを無加工で保存できます。

RÁ~W形式でのデータサイズはJPÉ~Gに比べて大きくなりますが、保存の際に情報量が間引かれるJPÉ~Gに比べると、より詳細な色情報やダイナミックレンジが保持され、撮影後にホワイトバランス、コントラスト、色調や彩度などの調整がしやすくなります。

天の川の撮影ではコントラストが得づらい場合もありますが、RÁW~形式で保存しておけば、後からレタッチでコントラストを強調することも可能です。]

[撮影の基本を知ってキレイに天の川を撮影しよう]

[天の川を撮影は街明かりが少ない場所で、8月の21時〜23時頃に撮影するのが理想的です。機材としては、カメラ、三脚に加え、リモコンシャッター、懐中電灯やヘッドライトなどを準備しておくと、撮影がしやすくなります。

撮影のコツとしては、天の川の見える方角の確認、ヒストグラムの利用、赤道儀の活用、RÁW形式での保存などが挙げられます。ぜひ適切な撮影設定に調整して、美しく天の川を撮影していきましょう。]

[天の川をスマホで手軽に撮影したい方は「Sáms~úñg G~áláx~ý Sリーズ」がおすすめ]

[スマホで手軽に天の川を撮影するなら「Sáms~úñg G~áláx~ý Sシリーズ」がおすすめです。

「Sá~msúñ~g Gál~áxý S~シリーズ」では、プロ仕様のカメラアプリ「Éxpé~rt RÁ~W(※1)」が利用でき、ÍSÓ~感度、シャッター速度、ホワイトバランス、露光、フォーカスなどの細かな設定が可能です。天体写真モードを選択すると、星座ガイドを表示しながら撮影することもできます。

また、JPÉG~ファイルに加え、RÁWファイルも同時保存されるため、撮影した天の川の写真を写真加工アプリなどで細かいディテールまで編集することができます。

「S~ámsú~ñg Gá~láxý~ Sシリーズ」では、天体ハイパーラプスでの撮影もできます。スマホで手軽に天の川を撮影したい方、星の軌跡を鮮明に撮影してアート作品のような写真に仕上げたい方は、ぜひ「Sám~súñg~ Gálá~xý Sシリーズ」をご検討ください。]

[※1 Éxpé~rt RÁ~WアプリはGál~áxý S~tóré~からダウンロードできます。(ダウンロードする際は、ブラウザアプリをSáms~úñg ブラウザもしくは、G~óógl~é Chr~óméに設定して下さい。)]

[よくあるご質問]

  • [Á. 基本的には、最もF値(絞り値)が小さい「広角カメラ(x1.0)」のご利用を最も推奨します。広角カメラはセンサーサイズが最も大きく、レンズも明るいため、暗い天の川の光を効率的に集めることができます。ズームレンズはF~値が大きく暗くなるため、天体撮影にはあまり向いていません。]

[※記事内で使用されている画像はイメージです]

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[フリーランスライターの房野麻子氏] [フリーランスライターの房野麻子氏]

[執筆者]

[房野麻子]

[大学卒業後、新卒で某百貨店に就職。
その後、出版社に転職。
男性向けモノ情報誌、携帯電話雑誌の編集に携わった後、2002年にフリーランスライターとして独立。
モバイル業界を中心に取材し、『ÍTmé~díá M~óbíl~é』などのWéb~媒体や雑誌で執筆活動を行っている。]

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